会社をつくる時、「これっていつにします?」と聞かれたら・・・(後編)

2019年3月25日

 みなさん、こんにちは。前々回、前回と決算月についてみてきました。今回は決算月を10月にしたケースからでしたね。

 

 10月決算、12月に税務申告というのはどうでしょう。10月決算についても特に支障はなさそうですよね。ただ税務申告が12月になるのを避けたがる経営者さんも少なくないです。カレンダーにもよるのですが、申告書の提出と納税の期限が通常は新年1月4日になります。年始は1月6日から始業という会社でも、申告と納税は4日です。年内の仕事納めまでには税務申告と納税を済ませるから大丈夫という方も大勢いらっしゃると思います。が、暮れは何かと忙しいもので、自社の事務手続きが後回しになってしまうことも多いのではないでしょうか。また、年末調整事務も多くは12月ですので、事務量アップを負担に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

 11月決算、翌年1月に税務申告というのも、年末調整事務と会社の決算事務が重なり、仕事納めと仕事始め前後の雰囲気がちょっとなぁ、と感じてしまうかもしれません。
11月が締めの月になることの支障も、特になさそうです。
 12月決算、翌年2月の税務申告はどうでしょう。以前お話した統計結果でも、12月決算の会社は3番目に多かったですね。個人事業主だった方が、締め日を変更したくないとか、外資系企業は12月末を決算日とすることが圧倒的に多いとか、単にカレンダーと一緒で分かりやすいとか、そのような理由なのでしょうか。
 1月決算、3月に税務申告というのは、税理士事務所の業務スケジュールとして個人の確定申告の最繁忙期に重なるので、出来れば避けて欲しいと思うところも多いのではないでしょうか。実際、ゆっくり落ち着いて相談したいと思っても、時間的な余裕が無い場合も結構あると思います。ホントはそんな事を言っていてはいけないのですが、正直、私も時間的に余裕が持てない時期ではあります。
 2月決算、4月に税務申告というのも同様で、2月の決算月に落ち着いて相談する時間が持ちにくい状況というのはあると思います。ただ、全ての税理士事務所が個人の確定申告業務でアップアップなわけではありませんので、1月決算や2月決算を希望される会社の方は、時期的にもしっかり対応してくれる税理士事務所なのかは確認された方がよいと思います。
 そして、ようやく3月決算、5月に税務申告のケースです。多くの企業で採用されている決算月ですので、そういう意味でも特段支障がある決算月ではないと思います。3月決算の関与先様を多く抱えている税理士事務所も結構あると思いますし、5月が最繁忙期という事務所も少なくない印象です。やはり、申告時期に落ち着いて対応できる事務所かどうかは確認してみましょう。

 とまぁ、ここまでお話してきたことをベースに、メインの取引先の繁忙期や決算日との兼ね合いや、税務申告する月の資金繰りが比較的良好な月であるかとか、ご自身の会社の業態も考えながら、決算月を決めて頂くことになります。

 

 ここでちょっと気になるのが決算月と税務署との関係。気になりますか?
決算月を決めるということは、申告書を税務署に提出する月が決まるということです。
例えば、申告書を提出する月によって、税務調査に入られやすいとか入られにくいとか、有利不利とか、あるのかなぁ?という素朴な疑問。
どうなんでしょうねぇ、実際のところ・・・。そこが一番気になるよ、という方もいらっしゃるのかもしれませんね。

 

 私たちは、新しく会社をつくりたいっ!とお考えの皆様に事務所にお越し頂いて、新しく作られる会社に対する想い、実現したい目標、などなどお話を聞かせて頂きたいと思っています。あれこれお話して頂くことで、ご自身でもモヤモヤした何かや、ホワッとしたアイディアなどがはっきりしてきたり、整理されたりすることも多いのです。効果の程を保証することはできないのですが、試してみる価値ありですよ。

 横浜港に程近い事務所なので、横浜駅から歩いてきますと、風向きによっては潮の香りがします。暑い時期ではありますが、そんな瞬間に気分が落ち着いたりするものですね。
今日から8月。皆様も充実した夏の一月をお過ごしください。

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